許せない!私の筆跡鑑定を貶めた「知ったかぶりの輩たち」が8/20発売!筆跡鑑定人 二瓶淳一の反論

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長年にわたり、私はこの筆跡鑑定の道を真摯に歩んでまいりました。一本の線、一文字の筆圧、そして書き手の無意識に現れる微細な運筆の癖に宿る真実を解き明かすため、脳科学的知見に基づいた「脳科学的筆跡鑑定法」を確立し、日々研究と鑑定を重ねてきた自負があります。その研究成果を、僅か1年足らずで100近いブログ記事として発信してきたことからもご理解いただけるでしょう。

この度、私がこれまで培ってきた筆跡鑑定の知見と、業界に蔓延る誤った常識、そして司法の歪んだ現状への強い問題意識を込めた一冊、『筆跡鑑定をダメにした、知ったかぶりの輩たち』が8月20日に発売されます。この本は、私の筆跡鑑定を根拠なく貶め、愚弄する「知ったかぶりの輩たち」に対し、筆跡鑑定のプロとして私が放つ「宣戦布告」です。

筆跡鑑定業界と司法に蔓延る「3つの大いなる誤解」

私が本書で最も伝えたいのは、現在の筆跡鑑定業界と司法が抱える、以下の「3つの大いなる誤解」です。

  1. 「筆跡鑑定は表面的な2次元の視点である」という誤解への反論:筆跡は3次元の「運動の軌跡」である多くの人が筆跡鑑定を、文字の「形」や「見た目」といった表面的な2次元の視点で捉えています。しかし、これは筆跡鑑定の根幹を全く理解していない「知ったかぶり」の典型です。私は本書で、筆跡は単なる平面的な「文字の形」ではなく、書き手が筆記用具を動かす一連の「運動動作の軌跡」であり、まさに3次元の視点で捉えるべきものであることを明確にしています 。私の提唱する「脳科学的筆跡鑑定法」では、従来の「図形的視点に立った画線の長さや角度、面積などを比較する鑑定法」の常識を根本から覆します 。私は、書き手の無意識の運動習慣が可視化された「書き癖」に注目します 。筆圧の微細な変化、筆順の癖、標準から逸脱した書き方などは、この「運動の癖」から生じるものであり、熟練した鑑定人が多角的な視点から分析することで、真実を明らかにする科学的な根拠となります 。単に文字が「似ている」「似ていない」という表面的な比較では、偽造筆跡を見破ることはできません。
  2. 「鑑定結果が異なるのは鑑定手法の違い」という誤解への反論:真実の鑑定は一つ「鑑定人によって結果が違うのは、鑑定手法が異なるからだ」という言説がまかり通っています 。しかし、これは真っ赤な嘘です。筆跡鑑定の真実は一つしかありません 。鑑定結果が異なるのは、鑑定手法が間違っているか、鑑定人の能力が低いかのどちらかです 。私は本書で、正答率が10〜20%程度の鑑定人が実在し、彼らが偽造者にまんまと騙されている現実を具体的に指摘しています 。また、正答率が最優先なのに客観性を第一に謳う「筆跡鑑定の客観性を担保するため コンピュータ解析・数値解析による筆跡鑑定」や,いかにも精密に調査しているように装う「顕微鏡検査」といった言葉で依頼人を欺く「印象操作」が横行していることも問題視しています 。
  3. 「筆跡鑑定の証明力には限界がある」という司法の誤解への反論:偽造天国からの脱却日本の司法は、平成12年の東京高裁判決以降、「筆跡の鑑定は、科学的な検証を経ていないというその性質上、その証明力に限界があり」として、筆跡鑑定の証拠価値を軽視しています 。この判例は、偽造筆跡が真筆とされてしまう「偽造のやったもの勝ち」という危険な状況を助長してきました 。私は本書で、この判例がいかに筆跡鑑定の真実からかけ離れているかを論じ、筆跡鑑定が状況証拠よりも軽視される現状に強く異議を唱えています 。

私が提唱する「脳科学的筆跡鑑定法」と「公開試験」

このような歪んだ現状を打破するため、私が本書で詳細に解説しているのが「脳科学的筆跡鑑定法」です 。これは、従来の表面的な類似性を見る鑑定(2次元の視点)とは異なり、脳科学に基づいた「運動の視点」(3次元の視点)から筆跡を分析することで、極めて高い精度で筆者識別を可能にする画期的な手法です 。実際に私は、この手法で警察の指紋鑑定よりも早く殺人予告文の犯人を特定し、自白に追い込んだ実績も持っています 。

そして、この「脳科学的筆跡鑑定法」の優位性を公に証明するため、私は「公開検証(試験)」の実施を強く提唱しています 。筆跡鑑定の信憑性を、司法が判断するという考え方は理に適っていません。その信憑性は、個々の筆跡鑑定人の実力を目に見える形で証明すればよいのです。公開試験により、長年の間言われ続けていた筆跡鑑定の信憑性の問題は、たった一日でその答えが出せるのです。 この検証によって、個々の鑑定人の「正答率(実力)」が明確になり、「筆跡鑑定の証明力には限界がある」という裁判所の誤った固定観念を打ち破ることができると確信しています。私自身、この公開試験に率先して参加する覚悟です 。私が全問正解すれば、司法の考え方や判例までもが180度変わる可能性があると確信しています。

8月20日、本書で日本の筆跡鑑定の未来を拓く

私の著書『筆跡鑑定をダメにした、知ったかぶりの輩たち』は、私自身の怒りや無念さだけでなく、誤った判決によって財産をすべて失い、借金で鑑定費用を賄い、長期間の裁判で心労が絶えず、奈落の底に突き落とされた善良な依頼人の方々の悲惨な姿を目の当たりにしてきたからこそ、これ以上同じ悲劇が起こらないようにとの強い思いで執筆しました

8月20日、ついにこの一冊が世に出ます。偽造筆跡が横行し、「知ったかぶりの輩たち」が跋扈する現状に終止符を打つため、私はこの本に筆跡鑑定の真実と未来を注ぎ込みました。どうか、この機会に本書をご一読いただき、彼らが広める表面的な情報に惑わされることなく、筆跡鑑定の奥深さ、そして専門家である私の真摯な仕事に目を向けていただければ幸いです。日本の筆跡鑑定の信頼を取り戻し、誰もが安心して暮らせる社会の実現へ、この本がその一助となることを切に願っています。


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