伝統的筆跡鑑定法を採用している一部の鑑定機関から、「手続き記憶は日々更新され、変化していく」という、従来の鑑定法に基づくロジックが流布されています。これは、長年の歳月と尋常ではない努力を傾けて確立した私の「脳科学的筆跡鑑定法」の根幹を揺るがしかねない、根本的な誤解であり、極めて軽率な批判です 。
しかし、この誤解は単なる論争に留まりません。鑑定の焦点が「見た目の形状比較」に戻り、偽造者の巧拙に鑑定結果が左右されるという、私たちが克服したはずの従来の鑑定法の構造的脆弱性が復活する危険性があるのです 。
この記事では、「手続き記憶は変化する」というロジックが、なぜ危険な欠陥であり、私の脳科学的鑑定法がなぜ真の科学的証拠として機能するのかを、明確に反駁します。
1. 筆跡鑑定の核心:論点は「変化」か「不変」か
彼ら(伝統的鑑定)のロジックは「変化」、私のロジックは「不変」。この一言に尽きます。
私の鑑定法は、筆跡の焦点を「手」から「脳の運動プログラム」へと完全に移しました 。
- 筆跡=無意識の指紋: 文字を書く行為は、自転車の乗り方と同じく、「手続き記憶」という意識的な努力では変えることが極めて難しい無意識の運動プログラムです 。
- 不変性こそが証拠: この手続き記憶が作り出す「変わらない」強固な安定性(恒常性)こそが、偽造者が模倣できない鑑定の信頼性を保証する核なのです 。
伝統的鑑定が「変化する前提」で筆跡を追うのに対し、私たちは「不変であること」を科学的に証明することに、鑑定のすべてを賭けています。
2. 伝統的鑑定(変化説)が陥る3つの構造的弱点
伝統的鑑定法が踏襲する「手続き記憶は変化する」というロジックは、鑑定の信頼性を崩壊させる、以下の3つの構造的弱点を内包しています。
弱点①:恒常性の定量化を放棄した「曖昧な観察」
伝統的な鑑定は、「手続き記憶は変化する」という前提で、「個人内変動」「経年変化」といった変化する要素を観察することを重要視します 。
- 私の反駁:客観的な数値基準がない 従来の鑑定の限界は、恒常性の判断が「この癖はほとんど同じだ」といった数値化できない言葉に終始し、鑑定人の主観に頼る点にありました 。私の鑑定法は、恒常性を「偶然ではないと証明できる最低出現頻度」という統計学に基づく客観的な数値基準で定義し、鑑定人の主観を完全に排除しています 。
弱点②:偽造を見抜けない致命的な盲点
「手続き記憶は変化する」という前提は、鑑定の結論が偽造者の技量に左右されるという根本的な脆弱性を復活させます 。
- 私の反駁:偽造者は必ず「無意識の乱れ」を起こす 偽造者が形を真似ようと意識的なコントロール(大脳皮質の介入)をすればするほど、本来安定しているはずの無意識の動作プログラムが乱れます 。私の鑑定法は、この恒常的な動作パターンに生じた「動力学的な崩れ」という、偽造者が意識的に制御できない痕跡を定量的に捉えます。これこそが、偽造者が超えられない科学的な証拠です 。
弱点③:「科学的体系」を否定する曖昧な混同
伝統的鑑定は、従来の観察手法を「伝統的な筆跡鑑定」の範疇と認めながら、その後に「科学的な筆跡鑑定」を行うと述べています。
- 私の反駁:科学的体系は、伝統的手法と融合しない 私が確立した鑑定法は、従来の鑑定の根本的な脆弱性を克服するため、脳科学・統計学・デジタル解析を融合させた独自の科学的体系として設計・完成されています 。「科学的」とは、従来の曖昧な手法に付け足すものではなく、当鑑定法のように、その鑑定法自体が客観性、統計的厳密性、そして真の科学的裏付けを持つことを意味します 。
3. 結論:真の科学的証拠が司法の信頼を確保する
「手続き記憶は変化する」というロジックは、筆跡鑑定を再び「経験則」の曖昧な世界に引き戻し、あなたの財産を守る文書の真実性を揺るがします。
私の「脳科学的筆跡鑑定法」は、この誤解に対し、以下の2点をもって、伝統的手法とは全く異なる次元の証明力を提示します。
- 客観性の保証: 恒常性を統計的な数値基準で定義し、鑑定人の主観を排除します 。
- 揺るぎない保証(証拠の掛け算): 恒常性の痕跡を積の法則で統合し、鑑定結論の総合信頼度を最大 99.9999%まで高めることを数学的に保証します 。
この鑑定法こそが、従来の鑑定が抱えるすべての弱点を克服し、筆跡鑑定を「科学的証拠」へと引き上げ、司法の信頼を確保する唯一の道であると確信しています 。


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