偽造を許す「通説」に終止符を：脳科学的筆跡鑑定法（BSHAM：ビーシャム）が証明する科学の不条理

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2025.10.172025.10.20

「筆跡鑑定は心証（個人の感想）に過ぎない」——この根強い不信感が、理不尽な判決を生み出し、真実を求める多くの人々を苦しめています。

この不条理の根源は、科学的根拠を欠いた鑑定法が「確立された手法」としてまかり通り、その結果として筆跡鑑定全体への不信感が司法の場で固定化されてしまったことにあります。

今、従来の鑑定法とは比較にならない「数学的保証」を持つ脳科学的筆跡鑑定法（BSHAM：ビーシャム）という真の科学が存在します。この圧倒的な証明力が、なぜ正当に評価されないのか。その不公平な構造に、私たちは断固として反論します。

1. 偽造を見破れない：「理不尽な鑑定法」がまかり通る理由

長年にわたり主流とされてきた従来の鑑定法や、一見科学的に見える「数値解析法」には、鑑定結果が偽造者の巧拙に左右される、致命的な構造的欠陥があります。

「30個の壁」の無視: 数値解析法は、筆者の「個人内変動幅」を数式で特定することを核としますが、この変動幅を統計的に正しく算出するには、最低でも30個以上のサンプルが必要とされます。しかし、実際の鑑定実務ではわずか数個のサンプルしか集まらないのが実態です。
論理の崩壊: サンプル数の不足は、変動幅の分析が統計的根拠を完全に失うことを意味します。これにより、鑑定人の判断は「数値」の皮をかぶった曖昧な主観的判断へと逆戻りし、その結果は偽造者が意図的に「本人の変動幅の中に収まるよう」に書くことで容易に無力化されてしまうのです。

鑑定人の「経験と勘」に依存する伝統的鑑定法は、「偽造者は真筆に似せて書く」という基本原理を無視し、見た目の類似性に着目します。最高裁判決ですら「証明力に自ら限界がある」と認めているにもかかわらず、この手法が通説として居座り続けたことが、筆跡鑑定全体への信頼を失墜させました。

脳科学的筆跡鑑定法（BSHAM: Brain Science Handwriting Analysis Method）は、これらの旧弊な手法とは一線を画します。鑑定の焦点を「目に見える手の動きや形」から、「目に見えない脳の運動プログラム」へと完全に移した、統計学と脳科学に基づく新しい体系です。

筆跡は、脳の「手続き記憶（Procedural Memory）」という無意識の長期記憶に深く刻まれた、意識的な介入では変えがたい運動技能の痕跡であるという科学的知見を、鑑定の土台としています。

証明目的	追究する論理	科学的根拠と優位性
異筆（別人筆跡）証明	恒常性の崩れの定量化	二項分布を使用。本人なら75%以上の頻度で現れるはずの書き癖が、偶然ではありえない確率で崩壊していることを証明し、偽造の巧拙に鑑定結果が左右されるのを防ぐ。
同筆（本人筆跡）証明	特異性の一致の数学的保証	積の法則（乗法定理）を使用。偶然の一致の確率を数学的に否定し、99.9999%超の極めて高い信頼度を保証する。

「BSHAMの同筆証明は、希少性データが不十分なため、従来の鑑定法と変わらないのではないか？」という誤った批判は、BSHAMの核心である「積の法則」の論理によって、完全に否定されます。

同筆証明の最大の目的は、「鑑定資料と対照資料の一致が偶然ではない」ことを証明することです。

BSHAMでは、筆跡データベースが未発達で個々の特徴の出現頻度（希少性）を正確に数値化できない場合でも、鑑定人の主観を排除し、数学的な保証を確立するために、以下の保守的な戦略を採用します。

保守的な確率の割り当て: 一致を指摘した恒常的な特徴一つひとつに対し、あえて「その特徴が2人に1人が偶然持つ、最もありふれた特徴かもしれない（確率 1/2）」という、極めて保守的な確率を割り当てます。
積の法則による統合: この「最悪のシナリオ」の確率を、独立した複数の恒常的特徴で掛け合わせる（積の法則）ことで、総合的な「偶然の一致確率」を算出します。

この戦略により、BSHAMの同筆証明は、従来の鑑定法が絶対に到達できない数学的な高みに到達します。