「筆跡鑑定は意味がない」「経験と勘に頼るだけ」—そんな常識は、今日で終わりを告げます。従来の鑑定法が「鑑定人の経験と感(勘)にたよるところがあり、ことの性質上、その証明力には自ら限界がある」と最高裁に指摘されてきたのは事実です 。
しかし、私たちは半世紀にわたる科学的空白を埋める、脳科学と統計学に基づく新しい体系、BSHAM(脳科学的筆跡鑑定法:通称ビーシャム)を提唱します。
1. 鑑定の焦点は「手」から「脳」へ:無意識の真実を掴む
BSHAMは、鑑定の焦点を従来の「目に見える形(手)」から「目に見えない無意識の運動プログラム(脳)」へと完全に移行しました 。
筆跡は、自転車の乗り方と同じく、脳(大脳基底核や小脳など)に深く定着した手続き記憶という長期記憶です 。この記憶は、意識的な介入では変えられない「無意識の運動の痕跡」として検出されます 。この強固な恒常性(変わらない運動の習慣)こそが、筆跡個性を個人識別の信頼性を保証する核とします 。
2. 数学的な防御線:主観を完全に排除する力
BSHAMは、従来の「曖昧な癖」に頼る鑑定ではなく、鑑定人の主観を完全に排除する客観的な数値基準を設けます 。
① 異筆証明:偽造の壁を崩壊させるロジック
従来の鑑定法が持つ、偽造者の技術の巧拙に結果が左右される脆弱性 を克服します。
- 論理: 本人なら恒常的に出現するはずの筆跡個性が、偽造者による意識的な介入(大脳皮質の制御)により、無意識の運動プログラム(手続き記憶)が阻害され、統計的にありえない水準で欠如(崩壊)していることを追究します 。
- 数学的保証: 二項分布の考え方を用いて、「恒常性の崩れ」の数が、偶然ではありえない水準(危険率5%以下など)を超えたことを数値的に証明します 。
② 同筆証明:99.9999%の数学的保証
筆跡の一致が、単なる偶然や模倣によるものではないことを数学的に保証します 。
- 積の法則の活用: 模倣が極めて困難な希少性の高い恒常的な特徴が複数一致しているという事実を、積の法則(乗法定理)を用いて数学的に証明します 。
- 未来への戦略: データベースが不完全な現状でも、「最悪のシナリオ」を仮定し、個々の一致の偶然確率を最も保守的な確率(50%)と仮定 し、積の法則で統合することで、総合信頼度を最大 99.9999%を超える水準まで引き上げます 。
3. 「発展途上」論の終焉:科学が司法を導く
「いつまでも検証が進んでいない」という批判は、科学警察研究所(科警研)のような公的機関が、この新しい科学的体系の検証と基準の確立に乗り出さなかった構造的な問題に起因します。科学的妥当性は、裁判官ではなく科学者が判断するものです 。
BSHAMは、この停滞を打ち破ります。
- 公的検証の要求: 従来の鑑定法とは一線を画す科学的体系であることを示すため、公開検証(試験)の実施を強く提唱します 。
- 科学的リーダーシップ: 科警研は、BSHAMが提示する脳科学的根拠と統計的ロジックを検証し、日本の筆跡鑑定の公的な統一基準を確立すべきです。公的機関による科学的承認は、ご指摘の通り、おのずと司法の判断を導きます。
BSHAMが目指すのは、鑑定人の主観を排し、統計学的な防御線に基づき客観的な結論を導いたことを明確に主張する、真の科学的証拠です 。
「筆跡鑑定は意味がない」という誤解を、私たちと一緒に終わらせましょう! BSHAMは、客観性と真実に基づく司法の未来を、今、切り拓いています。


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