幼少期~現在
幼少の頃から鑑定に興味があり切手などの真贋鑑定も行えるようになった。特に、偽造にまつわる鑑定では寝食も忘れるほどに熱中した時期もある。その後、筆跡鑑定にも強い興味を抱き筆跡鑑定人になることを決意。50歳を機に趣味で行っていた鑑定をプロの筆跡鑑定人として独立。配属や配置転換など組織の都合で鑑定人となる人が多い中、幼少のころからの鑑定に対する深い探究心と旺盛な研究心、それに加え民間企業で鍛え抜かれた経験と技術を活かす場として自ら研究所設立し鑑定職に就いた数少ない鑑定人である。更なる自己研鑽のため日本筆跡鑑定協会に入会し活発な意見交換をおこなっている。会社員時代からの得意とするコンピュータ知識を活かし、最新テクノロジーを鑑定業務に取り入れ(コンピュータソフトによる鑑定ではない)効率的、正確性をもって鑑定業務にあたっている。また、提案書やマニュアル作成の経験は筆跡鑑定書を作成する上で役立つ部分が多く、表現方法やレイアウトの構成などは独自のノウハウを取り入れ「素人でも分かりやすくて読みやすい」といった評価を得ている。また、全国から弁護士の先生方をはじめ一般の方など多数のご依頼と感謝のメッセージをいただいている。

当鑑定人のポリシー

当鑑定人が所属する「日本筆跡鑑定協会」、「日本筆跡鑑定人協会(日本筆跡心理学協会)」また、裁判所が選人した鑑定人、警察OB、書道家、大学教授など、所属や経緯の如何に関わらず当鑑定人が判断した鑑定結果に対し、正反対の結果判断をされた鑑定結果や鑑定書に対してはいかなる理由があろうとも反論書・意見書などを作成いたします。筆跡鑑定は、当然のことながら「筆跡」で判断するものであり、肩書、仲間関係、組織の上下関係、権威、地位などの私的感情や鑑定以外の社会的評価などは鑑定には全く関係のないことです。人間関係から妥協とも取れる鑑定結果を提示したり、権威や地位に屈することで鑑定結果を揺るがすことは「鑑定」とは呼ぶべきではないと考えているからです。当研究所は、他所の鑑定結果には一切惑わされることなく当研究所独自で自信を持った鑑定をおこなっておりますので、セカンドオピニオンとして再鑑定をご検討されている方なども是非ご活用ください。

鑑定人の決意

●マニュアル通りの鑑定は、経験を積めば誰でも行なえる
●筆跡鑑定とは肩書で行うものではなく、技術力で行うものである

自ずから志願したこの世界、積極的に新しい鑑定技術を習得し研鑽を続けます。それは、過去の経験や肩書に甘んじ胡坐をかいているようでは筆跡鑑定の世界では通用しないと考えているからです。 つまり、マニュアル通りの鑑定は経験を積めば誰でも行えるのです。重要なことは、鑑定資料が百あれば百の異なった鑑定手法が必要になるということです。これに対応する技術の習得は、磨き抜かれた鑑定センスと鑑定に対する強い探究心が必要で鑑定技術の差はここに表れます。言い換えれば、鑑定人には鑑定に対する強い興味と強い正義感、そして、そこで培われた鑑定センスが必要不可欠なのです。つまり、技術力が高く崇高な倫理感を持った筆跡鑑定は誰もが経験を積めば出来るというものではないのです。

要するに、警察OBという肩書があるから信頼できるなどということはなく、警察OBや民間鑑定人も含め、その各々の鑑定人の技術力と素養、そして高い倫理観を持ち合わせているか否かで評価されるものなのです。

また、筆跡鑑定を取り巻く環境や鑑定技術は時代とともに急速に変化しています。時代の変化に対応し休むことなく研究を続けることはとても大切なことです。以下はそれを如実に物語っています。

前者の筆跡鑑定を取り巻く環境面では「裁判員制度」はまさにその一例です。一部の人だけに通用すればよいという専門用語だらけの一般人には到底理解しがたい鑑定書に代わって、素人の裁判員や一般の方でも十分に理解できる鑑定書が求められています。マニュアルに沿った難解な記述ではなく、いかに読み手の理解を深めるかを考え日々探究することなどは当然のことです。

後者の筆跡鑑定の技術面についても「一澤帆布事件」では、従来から行なわれてきた警察OBの鑑定手法に対し疑問を投げかけ、また一石を投じる判決となりました。 これは、2008年のことでありわずか数年前のことです。つまり、警察OBという肩書のある鑑定だから信頼できるという妄想は、この判決の結果に照らしていえば根底から覆されたことになります。

これらのことは「筆跡鑑定の実務が過去の産物だけでは到底通用しない」ということを如実に物語っています。また、日進月歩で進化する最新テクノロジーを駆使することも、これからの「筆跡鑑定業務」に欠かせない重要なファクターとなります。なぜなら、最新のテクノロジーを活用し正確性や効率化を追及することは競争社会にとって必須であり必然だからです。

このようなことから筆跡鑑定業界は、時代の変化への対応が急速に求められております。だからこそ、今まさに「過去のしがらみからの脱却」が必要なのです。競争のない、いつまでも肩書のみに頼る進化のない溜まり水にはボウフラが湧いてしまいます。私は、そんな現状を打破すべく日々研鑽を続けていき筆跡鑑定の社会的評価を上げるべく努力をしていく所存です。最後となりますが、私は鑑定が大好きです。ですから、仕事だから仕方なく鑑定をおこなっているのではありません。今後も私にしかできない筆跡鑑定を探究し続けてまいります。常に謙虚さを忘れず誠実さをもって鑑定業務に取り組んでいくことをお約束します。

鑑定人になるまでの鑑定に関する実体験おもしろエピソード

私が鑑定人になるまでの幼少時代から数年前までの鑑定に関するエピソードを紹介させていただきます。

その1

私は、過去に有価証券を偽造した経験があります。といっても今から50年近くも昔の7歳くらいの時のことです。隣近所のおばあさんに使用済みの定期券をもらい、そのおばあさんの名前が書かれているところを砂消しゴムで消しそこに自分の名前を書き込んだのです。

今でもはっきりと覚えていることは、定期券の地の色が桃色に見えたのはそれが色ではなく京王帝都電鉄の桃色の小さなロゴマークがぎっしり印字されていたものが桃色に見えていたことです。文字を消すとロゴマークも一緒に消えてしまうので慎重に作業したのを思い出します。

そしてその偽造定期券が通用するかどうかを試すために、改札で切符切りをしている駅員さんに定期券を見せ改札を潜り抜けようとしました。その時です。駅員さんの手が私の小さな手を握ったのです。そしてこう言いました。「ボク、定期券みせて」とても静かな優しい声でした。幼い私は従うしかありません。
定期券を見せると駅員さんはしげしげとそれを観察していましたが何もなかったように改札を通してくれました。

呼び止められた時はとても怖かったことを記憶しています。おそらく駅員さんは偽造された定期券だったことは気付いていたでしょう。幼かったので許してくれたのだと思います。

この時、私は、偽造を見破る鑑定人になる決心をしました・・・とでもいえば恰好がつくのですが、そんなことはありません。ただ、このような細かい偽造に関わるノウハウにとても興味があった7歳児だったことは事実です。

その2

数年前の話です。私はエラーの切手やお札を少しですが集めています。そんなことから、オークションを見ていると現行の1万円札の印刷かすれによるエラーとの名称でエラー1万円札が出品されていました。

切手やお札の色(印刷)に関するエラーは薬品や紫外線などの影響で色が変化したりするので、エラーではないといったことがよくありますので、購入する際は偽造を疑うのが鉄則です。日本の紙幣に関する印刷技術は世界一といってもよく、このようなエラーは切手の色エラーよりも遥かに希少で滅多に出現するものでないのです。当然、蒐集家の間では垂涎の的であり本物であれば数十万円の値が付きます。

見ているうちに、とても欲しくなり相応の金額で落札いたしました。この落札当時は筆跡鑑定の職には就いていなかった頃ですが、ある程度の鑑定はできていたので現物をみれば真贋はわかるのです。疑いつつも、期待に胸を膨らませ楽しみに待っているとそれが送られてきました。

早速、エラー札と称するものを趣味で買ったマイクロスコープで覗いてみると、なんと擦れて見えていたのは半透明の蝋のような皮膜状の物体をお札の上に塗り、その淵をインクが擦れて端に寄ったかのように肉眼では決して見えない巧妙な描写を施したものだったのです。オークションでは現物を見ることはできないので相手を信じるしかないのです。それにしてもバカでした。とても悔しい思いをしました。それから2度とオークションでエラー札を落札することはしておりません。鑑定人が偽造された商品に騙されたとあっては洒落になりませんから。

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