脳科学的筆跡鑑定法の誕生

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「筆跡鑑定とは,筆跡特徴の類似性で筆者識別をする」という手法を採る伝統的筆跡鑑定法の台頭により筆跡鑑定の信憑性は著しく低下した。

そもそも,他人の筆跡を真似て書くことが下手な人もいれば,朝飯前という強者まで存在する。つまり,偽造者の腕前によって鑑定結果が変わるという非常に馬鹿げた鑑定法ということである。

これに代わる鑑定法として誕生したのが「脳科学的筆跡鑑定法」である。これは,脳科学の発展に伴う「手続き記憶」のロジックを応用した科学的な筆跡鑑定法である。具体的には「筆跡はどのようなプロセスによって出現するのか」という筆跡の出現の一つ手前のヒトの運動のメカニズムに視点を置いたものである。

この鑑定法は,筆跡が手指の運動の軌跡であり,運動軌道を辿る手に持った筆記用具が用紙と接した運動の一部分が筆跡となって可視化されるという運動に視点を置いた理論である。つまり,筆跡鑑定とはこれまでの「筆跡特徴の類似性の追求」ではなく,疾病や怪我,視力障害,身体の衰弱などによるヒトの運動の変化の検討,手続き記憶による固有の運動軌道やその軌道の中に現れる固有の運動癖が可視化された書き癖の相違から筆者識別を行うものなのだ

この3か月間に,3人の方から「どうしても納得できない」「根拠が余りにも稚拙」という理由で再鑑定の依頼が来た。その筆跡を見ると憤らずにはいられない。1分でわかった真筆を「偽造筆跡」とした信じられない程鑑定ができない2人の鑑定人,同じく1分でわかった偽造を「真筆」としたどうしようもない鑑定人である。いずれも,伝統的筆跡鑑定を採用している輩たちである。

私は嘘は書かない。脳科学的筆跡鑑定法が優れたものであることを証明するために実験台になっても構わないといっている。更には,脳科学的筆跡鑑定法の信憑性が低ければ鑑定人を即刻辞任するとまで言っているのである。

私を「テロ呼ばわり」しているにもかかわらず,筆跡鑑定の信憑性を証明できる公開試験すらも参加しない理由がどこにあるのか?善良な依頼人の利益より,裁判所・科学警察研究所等の権力者の顔色を窺うことを優先する鑑定人であるから余程自信がないのであろう。

また,納期を早めるとして通常料金の2倍も3倍も搾取する鑑定人。高利貸しでも年利50%ですら悪徳業者と呼ばれている。通常料金の20%増し程度であれば仕方がないと思うが,これらの業者は通常料金の2倍,3倍という悪徳高利貸し顔負けの,なんとその2倍という暴利をむさぼっているのだ。こんな悪徳業者は他業種でも見たことがない。例えば,資格を持つ行政書士に頼んだ書類の納期を早めるという理由で,通常料金の2倍,3倍の料金を請求する者などいるはずもない。まさに,人の弱みに付け込んだ超悪徳鑑定人といってもよいのではなかろうか。優れた腕を持つ鑑定人であれば納得もいくかもしれないがそんなことは微塵もない。なぜなら,彼らは伝統的筆跡鑑定法を採用しているからだ。それでも,なぜあなたはこのような鑑定人に依頼するのか?何度も言うが,この業界は腐りきっているのだ。

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