人工知能(AI)を取り入れた筆跡鑑定を実現いたします

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AI筆跡鑑定の鍵は「脳科学的筆跡鑑定法」

実際に、以前のブログで紹介した「区」の文字の筆跡鑑定書は、当ブログで提唱している「脳科学的筆跡鑑定法」のロジックを取り入れてAI鑑定を行った結果です。

もし、この「脳科学的筆跡鑑定法」のロジックを取り入れずに、現在の一般的な筆跡鑑定法(Google検索などで見られる既存の情報をAIに学習させたもの)でAI鑑定を行ったところ、「資料A-1および資料Aの筆跡が、対照資料(本人筆跡)と同一人物によって書かれたものであると断定することは困難である」という結果になりました。

この結果は、従来の筆跡鑑定法や、計測的な類似鑑定法では正確な筆跡鑑定が難しいこと、そして「脳科学的筆跡鑑定法」が有効な鑑定法であることを示す検証結果と言えるでしょう。


業界初の「正答率の検証」を加速

現在、私たちは業界初の試みとして、本人と瓜二つの筆跡を作成し、それが偽造筆跡であるとAIがどれくらいの確率で判断できるかという「正答率の検証」を年末までに実施できるよう、急ピッチで実験と検証を進めています。

この正答率が高ければ、「脳科学的筆跡鑑定法」が優れた科学的な鑑定手法であることが証明されます。これにより、「筆跡をごまかすことはできるか」「似せて書けばバレないのか」といった不毛な議論は終焉を迎えるでしょう。また、正答率すら公表せずに「コンピューターによるパターン分析」が科学的だと謳うような、誤った誇大広告もなくなると考えられます。なぜなら、人の主観を入れずにコンピューターで鑑定結果を出すならば、その鑑定手法から導き出された鑑定結果の「正答率」を公開しなければ単なる自己満足にすぎないからです。

さらに言えば、筆跡鑑定の基礎すら知らない身内の学会員に評価され、たとえ高い評価を得られたとしても、それをもって正しい鑑定法であるとは言えません。プロの鑑定人である私が「伝統的筆跡鑑定法や計測的手法は全く評価できない」と断言していることからも、その低レベルさは明らかでしょう。このような低レベルなアピールばかりが横行しているからこそ、筆跡鑑定の信頼性が上がらないのです。見た目や立派な名称だけでは、正しい筆跡鑑定は行えません。


筆跡鑑定の信頼性を高める唯一の方法は「正答率の公表」

このブログで繰り返し述べているように、筆跡鑑定の信頼性を高める唯一の方法は「正答率の公表」しかありません。

私たちは最先端の技術を駆使し、業界をリードする筆跡鑑定研究所として、そして多くの善良な方々の権利や財産を守ることに貢献する筆跡鑑定人として、今後もさらなる躍進を遂げてまいります。

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