~「肩書き」と「安さ」で選ぶと、裁判で泣きを見る理由~
筆跡鑑定を探していると、よく目にするのが**「元・科学捜査研究所(科捜研)の鑑定人」**という肩書きです。
「警察の研究所にいた人なら、技術は間違いないだろう」 「博士号を持っているなら、信頼できるはずだ」
そう思うのは当然です。しかし、ここに大きな落とし穴があります。 実は、「元・科捜研」という肩書きは、必ずしも「筆跡鑑定のプロフェッショナル」であることを意味しません。
今回は、一般の方が知らない業界の裏側と、「権威」を売りにする業者の危険な実態について解説します。
■ 1. 「科捜研にいた」=「筆跡の専門家」ではない
これは驚くべき事実ですが、科捜研出身の鑑定人の中には、**「現役時代の専門は筆跡ではなかった」**という人が少なからず存在します。
例えば、ある業者のプロフィールをよく読むと、こんなことが書かれています。
「本来の専門は**法医学(血液型など)**でしたが、定年前の数年間だけ管理職として文書鑑定に関わりました」
これは、例えるなら**「長年、歯医者をやっていましたが、定年前だけ外科の受付にいたので、外科手術もできます」**と言っているようなものです。 血液型や薬学のプロであっても、筆跡鑑定のプロではありません。
「科捜研」という大きな看板に隠れていますが、その中身が**「門外漢(素人)」**である可能性を、疑う必要があります。
■ 2. 警察OBの「協会」は、ただの仲良しクラブ?
多くのOB系業者は、「〇〇鑑定人協会に所属」「〇〇学会の会員」とアピールします。 しかし、その協会の実態は何でしょうか?
多くの場合、それは**警察OBたちが定年後に集まって作った「互助会(サークル)」に過ぎません。 外部の厳しい科学者(脳科学者や統計学者)によるチェックを受けているわけではなく、「身内同士で『俺たち正しいよね』と認め合っているだけ」**なのです。
「協会認定」という言葉は、「科学的に証明された」という意味ではありません。「仲間に認められた」という意味でしかないのです。
■ 3. 「安さ」を売りにする鑑定書は、紙くず同然
「安心の低価格」「裁判費用は高いから、鑑定料は安くします」 こう囁く業者にも注意が必要です。
本物の科学的鑑定(BSHAMなど)を行うには、膨大なデータの数値化、脳科学的根拠の検証など、多大なコストと労力がかかります。 それを「格安」で引き受けるということは、**「手間のかからない、浅い鑑定(見た目の比較だけ)」**でお茶を濁すということです。
安い鑑定書を提出して、裁判で負けてしまえば、失う金額(賠償金や遺産)は鑑定料の比ではありません。 **「安物買いの銭失い」**は、筆跡鑑定において最も避けるべき事態です。
■ 【結論】「過去の肩書き」ではなく「現在の技術」を見よ
あなたが戦うのは、「過去の警察署」ではなく、「現在の裁判所」です。 元・職員の思い出話や、古い肩書きは、証拠として何の役にも立ちません。
依頼先を選ぶ際は、以下の質問を投げかけてみてください。
- 「あなたの現役時代の専門は、本当に『筆跡』でしたか?」
- 「経験や勘ではなく、論理的に『数値』で証明できますか?」
- 「なぜその線になるのか、脳科学的に説明できますか?」
当職、トラスト筆跡鑑定研究所は、「元・〇〇」といった過去の権威には頼りません。 「脳科学的筆跡鑑定法(BSHAM)」という、現在進行形の科学技術だけで、真実を証明します。



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