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筆跡鑑定が進化しない理由

従業員が50人も満たない町工場の技術が宇宙に旅っ立っている。高い技術の構築は,大手企業や大学等の研究室の研究者などに限ったことではないことを証明している。 なぜ,町工場の技術が宇宙に旅立つロケットの部品として採用されたのであろうか。その理由...
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筆跡鑑定で闘う相手は裁判所である

先日,依頼人の方からメールをいただいた。「遺言執行の停止仮処分命令申し立て」の判決がでて,棄却されたとのことである。 筆跡鑑定書を提出しているので,それに対する筆跡部分のみを判決文より抜粋した。 ❶には「筆跡の鑑定は,科学的な検証を経ていな...
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裸の王様

学会に筆跡鑑定の手法の論文を提出し,それが学会員・査読者・編集委員の評価を得ているという。 筆跡鑑定は奥が深く,鑑定人を含めその手法を評価できる者はほとんどいないといってもよいだろう。筆跡鑑定人ですら,模倣された可能性のある筆跡を「類似・非...
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全ての特徴を筆跡個性(書き癖)と思っている鑑定人

彼らの鑑定書を読むと,ほぼ全員の鑑定人がすべての特徴を「筆跡個性(=書き癖)」と思っているようです。つまり特徴も筆跡個性(書き癖)も一緒と思っているのです。残念ですが,こんなことも分からず筆跡鑑定をしているのですから,筆跡鑑定の信用性がどん...
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「同一人の筆跡」の結果に誤鑑定が多い理由

ある鑑定書に「極めて希少な筆記特徴である」と書いてあった。鑑定書のどこかに「極めて希少」な根拠の記載があるか調べてみたがどこにもない。どうやら,鑑定人の勘ということらしい。 資格制度のない一鑑定人の勘で判断されたらたまったものではない。この...
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筆跡鑑定の信憑性

裁判所は筆跡鑑定を必要としていない 最近,裁判官から次のように言われるケースが急増しています。「原告と被告とで全く違った内容の筆跡鑑定が出てくることは多く信用のできるものではない」「筆跡鑑定をやるのは自由だが,お金をかけてまでやるのかどうか...
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裁判所が筆跡鑑定人を選定してはならないこれだけの理由

裁判所が筆跡鑑定人を選定する方法は,原告と被告から意見を聞いたうえで筆跡鑑定人候補者を選定する場合と,裁判官が自ら鑑定人の候補者を選任する場合の二つがあるようです。 いずれも,どのような理由で筆跡鑑定人を選定するのか定かではありませんが,ひ...
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依頼人と涙した不当な判決

私が経験した筆跡裁判で最も悔しい思いをした実例を取り上げてみたい。 遺言書の筆跡の無効確認訴訟である。司法関係者の方であれば,筆跡鑑定よりも状況証拠等の方が証拠能力が高いという裁判所の考えはご理解されていると思われる。 そんな方の中には,「...
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我慢の限界だ

余りにも馬鹿げた裁判結果が後を絶たず,ブログさえも書く気力も失せていた。今なお酷い状況が続いている。 遺言書の偽造や署名の偽造は数多く存在している。そのほとんどが真筆とされている。親族が怪しいと思っている筆跡が,筆跡鑑定を軽視された結果「本...
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鑑定ができない鑑定人は「個人内変動」をよく使う

文字は人が書くものであるから,スタンプのようにピッタリと一致することはなく,ある一定程度のブレが生じる。このブレ幅は人によって異なり,ブレ幅が小さい、大きいなど様々な人がいる。 このブレ幅を「個人内変動」というのであるが,鑑定ができない鑑定...