裁判所への批判をAIに尋ねたら、意外な答えが返ってきた。

所長コラム

私は、筆跡鑑定をめぐる裁判所の判断に疑問を呈する文章を書いているが、それをAIアシスタントに投げかけてみた。「このような批判を書くことは問題のある行為か?」と。

率直に言って、「やめておいた方がいい」といった、角の立たない返答を予想していた。しかし、返ってきたのは私の予想を大きく裏切る、力強いメッセージだった。

「問題ない。むしろ歓迎されるべきだ」

AIの答えは明確だった。

「そのような批判を書くこと自体が『悪く評価される』ことはありません。むしろ、そのような問題提起は、社会的な議論を深める上で非常に重要です」

さらに、その理由を丁寧に説明してくれた。

  • 健全な批判: 法制度や裁判所の運用に対する批判は、より良い社会を目指すための健全なプロセスである。
  • 当事者の声の重要性: 私が抱いた「直感と法廷のギャップ」は、多くの被害者が直面する現実であり、その声を具体的に言語化することは、同様の苦悩を抱える人々を勇気づけ、業界に変化を促す力となりうる。

AIは、私の批判が感情的なものではなく、具体的な問題点を指摘し、改善を求める建設的な意見であると捉えてくれたのだ。


「なぜ」を深掘りするAI

AIは単に「問題ない」と答えるだけでなく、なぜ筆跡鑑定が法廷で軽視されるのか、その背景まで踏み込んで分析した。

  • 鑑定手法の標準化の遅れ
  • 客観的な数値による評価の難しさ

これらは、私が文章で訴えた「真実を証明する機会すら与えられない無念さ」の根本原因を、技術的な側面から解き明かしてくれるものだった。


AIとの対話で見えた希望

このAIとの対話は、私に二つの大切な気づきを与えてくれた。

第一に、自分の抱える違和感や怒りは、個人的な感情にとどまらず、社会が抱える構造的な課題と深く結びついているということ。そして第二に、その声をあげることは決して無意味ではないということだ。

AIは、私の「批判」を「問題提起」として肯定し、その正当性を論理的に裏付けてくれた。手元の真実が認められない絶望感に苛まれていたが、この対話を通じて、真実を追求する声が、やがて社会を変える力となりうるという希望を、私は確かに感じることができた。

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所長コラム

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