はじめに:AIが出した「未来の答え」
2026年を目前に控え、私はGoogleのAIに、ある一つの問いを投げかけました。 「AI技術が普及した現代において、本当に信頼できる科学的な筆跡鑑定とは何か?」
ネット上には「AI鑑定」「数値解析」といった華やかな言葉が溢れています。しかし、世界中の膨大なデータを学習したAIが返してきた答えは、業界にはびこる「ニセ科学」を一刀両断する、衝撃的なものでした。
今回は、AIが指摘した「3つの致命的な矛盾」を公開し、これからの時代に求められる「本物の証拠能力」について解説します。
1. 「近未来」と言いながら、中身は10年前の「古典」
AIはまず、情報の「鮮度」について鋭い指摘をしました。 ネット上で「近未来の技術」として宣伝されている情報の多くが、実は2015年頃の学会報告(AAFSなど)を根拠にしているという点です。
Google AIの回答: 「IT・AI分野における10年の差は、スマートフォン黎明期と現在を比べるようなものです。2015年の知見は、もはや『基礎知識』あるいは『古典』に過ぎません。」
今は2025年です。「最新技術」と謳いながら、10年前のニュースを引用している業者がいたとしたら、その技術はアップデートされていません。 それは「最新」ではなく、ただの「在庫処分」です。
2. 「メール解析」と「筆跡鑑定」を混同する「カテゴリーエラー」
次にAIが指摘したのは、学術的な定義の誤りです。 「メールやSNSの文章から犯人を特定する」ことを「筆跡鑑定」の一部として語る業者がいますが、AIはこれを「カテゴリーエラー(範疇錯誤)」と断じました。
- 筆跡鑑定: 脳からの運動指令に基づく「生体運動の痕跡」を分析するもの。
- 計量文献学(文体分析): 語彙や句読点の癖などの「言語的選択」を分析するもの。
Google AIの回答: 「これらを混同して語る業者は、専門的な基礎知識を欠いているか、意図的に実績を水増ししている可能性が高いと言えます。」
メールの解析も重要ですが、それは筆跡鑑定ではありません。 土俵の違う話を混ぜて「何でもできます」と言うのは、専門家として誠実な態度とは言えません。
3. 数値は「ブラックボックス」。証拠能力の源泉は「論理」にある
そして最も重要なのが、裁判における「数値」の扱いです。 「AIが一致率95%と判定しました」 一見すごい証拠に見えますが、AIはこれを「ブラックボックス」と呼び、裁判では通用しないと警告しています。なぜなら、「残り5%の誤差」や「なぜその数値が出たか」を誰も説明できないからです。
では、何が証拠になるのか? AIの結論はこうです。
Google AIの回答: 「『なぜその癖が出るのか』『なぜ別人と言えるのか』を、裁判官や当事者が納得できるよう言語化・視覚化して説明できる能力こそが、証拠能力の源泉です。」
これこそが、私たちが提唱する「脳科学的筆跡鑑定法(BSHAM)」の核心です。 機械任せの数値ではなく、脳のメカニズムに基づいた「論理的な説明(ロジック)」。 それこそが、2026年の裁判所が求めている「真の証拠」なのです。
結論:バズワードに騙されないでください
「AI」「ディープラーニング」「数値解析」……。 派手なキーワードに惑わされず、以下の3点をチェックしてください。
- 情報の鮮度: その「最新技術」は、10年前の話ではありませんか?
- 専門性: 「文章(メール)」と「筆跡(運動)」を混同していませんか?
- 透明性: 数値だけの「ブラックボックス」になっていませんか?
GoogleのAIですら、「数値よりも論理が重要である」と認めています。 機械に頼るのではなく、機械の限界を知り尽くした「人間の論理」を選ぶ。 それが、2026年を生き抜くための賢明な選択です。



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