~定規で測れる特徴は、定規で真似できる~
多くの筆跡鑑定業者が、「当所は科学的です」と主張し、ウェブサイトに以下のような説明を載せています。
「文字の画の長さや、曲がる角度を計測し、数値化しています」 「文字の大きさの比率を計算して比較しています」
一見、数字を使っているのでもっともらしく聞こえます。 しかし、私たち(BSHAM:脳科学的筆跡鑑定法)の視点から言えば、これは「科学」ではなく、ただの「算数(幾何学)」に過ぎません。
なぜ、「長さ」や「角度」を測っても、精巧な偽造を見抜くことができないのか? その決定的な理由を解説します。
1. 「変動幅」の罠:計測は無意味である
人間の文字には、必ず「ばらつき(変動幅)」があります。 毎回ミリ単位で同じ長さに書ける人間はいません。
従来の鑑定(計測法)は、この「変動幅の中に数値が入っていれば本人だ」と判断します。 しかし、ここが最大の落とし穴です。
- 事実: 臨書(手本を見て書くこと)の心得がある人間なら、時間をかけて透写(トレース)しなくとも、普通に書くだけで、相手の「文字のバランス(長さや角度)」を再現することは容易です。
- 結果: 偽造者がサラサラと書いた「似せた文字」であっても、計測すれば「本人の変動幅(数値)」の中に収まってしまいます。
つまり、「形を計測する」という行為は、「偽造された文字」を「本人の文字」と誤認させるためのパスポートを発行しているようなものなのです。
2. 「形」は意識で操作できるが、「脳」は操作できない
なぜ、形は真似できるのか? それは、「長さ」や「角度」といった幾何学的な要素は、人間の「意識」でコントロールできる領域だからです。
一方で、絶対にコントロールできない領域があります。 それが、「無意識の運動プログラム(脳の痕跡)」です。
- 他社の計測(形): 「長さの比率が合っているから本人だ」 → × 間違い。(意識すれば、誰でもその比率で書ける)
- 当職の解析(脳): 「形は似ているが、ここに至るまでの『微細な筆圧変化』と『書き出しの速度』が全く違う。よって偽造だ」 → 〇 正解。(脳の回路そのものは、コピーできない)
3. 結論:定規は捨てなさい
「長さ」や「角度」を測って安心している鑑定人は、「人間は形を真似できる生き物である」という前提を忘れています。
私(鑑定人)にとっては、他人の文字の「形」を真似ることは造作もないことです。 だからこそ、私は「形」を信用しません。 偽造者が絶対に触れることのできない、「脳の生体反応」だけを信用するのです。
2. 重要なのは「形(結果)」ではなく「動き(プロセス)」
本物の科学的鑑定(BSHAM)が見ているのは、結果として紙に残った「線の長さ」ではありません。 その線を書くために脳が出した「指令(プロセス)」を見ています。
- 他社の計測(算数): 「線の長さが同じ3cmだから、本人だ」 → × 間違い。
- 当職の解析(脳科学): 「長さは同じ3cmだが、筆圧のかかり方と速度変化が全く違う。よって偽造だ」 → 〇 正解。(脳の無意識の運動プログラムは、絶対に真似できない)
形がどれだけ似ていても、「書いている時のリズム(空中筆記や筆圧)」までは、他人の脳を移植しない限りコピーできません。 私たちは、そこを見ているのです。
3. 「比率」ではなく「確率」が必要
「文字の比率を計算しました」というアピールも、科学的な証明にはなりません。 比率計算は、単なる「割り算」です。 裁判官が知りたいのは、計算結果の数字ではありません。
「その特徴が一致することが、偶然ではあり得ないという証明(確率)」です。
当研究所は、単なる比率計算にとどまらず、「積の法則」を用いた統計解析を行うことで、「99.9%以上の確率で別人である」といった、客観的な数値を提示します。 「比率が似ている」という感想レベルの話で終わらせず、「数学的にあり得ない」という証明レベルまで昇華させるのが、プロの仕事です。
結論:算数にお金を払いますか? それとも科学を選びますか?
「長さを測る」「比率を出す」。 厳しい言い方をすれば、それは定規と電卓があれば、小学生でもできる作業です。
プロの鑑定人に求められているのは、目に見える「形」を測ることではなく、目に見えない「脳の痕跡」を暴くことです。
鑑定業者を選ぶ際は、ウェブサイトの説明をよく読んでみてください。 その業者は、定規で長さを測っているだけですか? それとも、「脳の動き」を解析していますか?
あなたの人生を守るための「証拠」です。 古臭い算数ではなく、最先端の科学(BSHAM)を選んでください。



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