筆跡鑑定の未来:なぜ「脳科学的筆跡鑑定法」が選ばれるのか

所長コラム

筆跡鑑定を必要とされている皆様。私は、従来の鑑定法が持つ限界を乗り越え、より公正で信頼性の高い鑑定を提供するために、「脳科学的筆跡鑑定法」を提唱します。従来の鑑定法が、科学的根拠が不明瞭であるという批判にさらされてきたのに対し、私は筆跡を単なる図形としてではなく、「無自覚な運動機能が可視化されたもの」として捉えます 。この運動には、一人ひとりに固有の「恒常性のある筆跡個性」が存在するのです 。


私が提供する鑑定の強み

従来の鑑定法は、書くたびに変化する「単なる特徴」と、常に現れる「筆跡個性」を混同する問題がありました 。これに対し、私たちの鑑定法は、鑑定の対象を「恒常的な筆跡個性」に限定することで、鑑定の精度を飛躍的に高めます。

  • 客観性の確保: 筆跡個性の出現率が75%以上であれば「筆跡個性」と判断するという具体的な数値基準を設けています 。これにより、鑑定人の主観を排除し、鑑定結果の信頼性を高めています 。
  • 「単なる特徴」との明確な区別: 恒常性の有無という基準を用いることで、鑑定作業の効率を高め、鑑定の精度を向上させます 。
  • 社会正義への貢献: 科学的根拠に基づく鑑定は、冤罪の防止や、文書の真偽を正確に解明する助けとなり、司法判断の信頼性向上に貢献します 。

私が正直に向き合う課題

この鑑定法は非常に説得力がありますが、法廷で科学的証拠として完全に確立するためには、まだ課題があることも包み隠さずお伝えします

  • 科学的検証の不足: 私の理論は合理的ですが、それが客観的なデータや統計的有意性に基づき、厳密に立証されているかどうかが問われます 。
  • 個人内変動への考慮: 筆跡は、極度の疲労やストレス、年齢といった要因の影響を受ける可能性を否定できません 。私は、鑑定法が「個人内変動の概念はない」としているものの、データを用いてこの課題に取り組むことが重要だと考えています。

鑑定書における透明性の確保

私は、鑑定書に以下の文言を記載することで、鑑定の信頼性をさらに高めています。

「指摘した筆跡個性は、75%以上の恒常性を持った箇所ですが、稀にそうではないというケースが存在するかもしれません。しかしながら指摘している箇所は20箇所以上が多く、このほとんどが筆跡個性ではないということはありません。」

個々の判断にわずかな誤差があったとしても、それが多数のサンプルで一貫して示されるならば、全体としての結論の信頼性は飛躍的に高まります。この記述は、鑑定の結論が単なる主観的な判断ではなく、統計的な事実に基づいていることを明確にしています。


課題解決へのロードマップ

私は、これらの課題を克服するために、継続的なデータ収集と科学的な検証を約束します。病気の発症から亡くなる直前までの筆跡データなどを活用し、どのような条件下で筆跡個性が安定し、変動するのかをデータで示すことを目指しています。また、これらの検証プロセスは個人情報に関するもの以外はすべて公開し、手法の透明性を確保することで、真の信頼性を築きます 。

他社が科学的根拠が不明なまま「信頼性」を主張する一方で、私は「なぜ信頼できるのか」を明確に示し、透明性を持って課題を克服する姿勢を貫きます。これが、旧来の鑑定法にはない私の最大の強みです。


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本記事でも触れた、法廷における筆跡鑑定の証拠価値が著しく低い現実や、科学的根拠のない「でたらめな鑑定」が業界に横行している実態については、拙著『筆跡鑑定をダメにした知ったかぶりの輩たち』にて詳細に告発しています。
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