「AIが筆跡を鑑定する時代」といわれる2026年現在、裁判における証拠の在り方が問われています。
ニュースやネット記事では「AIによる自動鑑定で精度90%以上」といった言葉が躍っていますが、実は法廷という厳格な場において、この数値は「証拠として極めて不十分」であることをご存知でしょうか?
10回に1回間違える可能性がある証拠では、一人の人生や巨額の資産が動く裁判を支えることはできないからです。
今回は、最新のAI技術ですら到達できない「科学的証明」の領域――BSHAM(脳科学的筆跡鑑定法)について、その決定的な違いを解説します。
1. 「確率(推論)」と「証明(積の法則)」の決定的な差
現在のAI鑑定や一般的な数値解析法は、膨大なデータから「似ている確率」を算出する「統計的推論」に過ぎません。

一方、BSHAMが用いるのは数学的な「積の法則(Product Rule)」です。 BSHAMでは、単なる「文字の形」ではなく、筆圧の強弱、運筆の速度、リズムの変化といった、脳の運動制御に由来する20項目以上の独立した生体反応を解析します。
- AI鑑定(推論): 「過去のデータに照らすと、9割の確率で同一人物と推測される」
- BSHAM(証明): 「20以上の独立した生体反応がすべて一致(または不一致)する確率は、統計学的に数億分の一以下である」
この「99.9999%以上の精度」こそが、推論ではなく「数学的証明」と呼ばれる理由です。
2. 「ブラックボックス」か「ホワイトボックス」か
法廷において最も重要なのは、結論(アタリかハズレか)ではなく、その結論に至る論理プロセス(なぜそう言えるのか)です。

ディープラーニング(深層学習)などのAI技術は、内部でどのような計算が行われたか人間には理解できない「ブラックボックス」問題を抱えています。これでは裁判官や弁護士への説明責任を果たすことができません。
対して、BSHAMは完全な「ホワイトボックス」です。
「なぜここで筆圧が急激に変化するのか」「なぜこの曲線で加速するのか」を、大脳基底核の運動制御プログラムという生理学的メカニズムに基づいて論理的に可視化します。 脳科学という確立された学問に基づいているからこそ、誰の目にも明らかな「論理的根拠」として機能するのです。
3. 「個人内変動」を克服する脳の恒常性
よく「体調や環境で筆跡は変わる(個人内変動)」といわれます。これが従来の鑑定やAI解析における最大の弱点でした。
しかし、脳科学の視点は異なります。 文字を書く行為は、脳の深層部に刻まれた「手続き記憶(運動プログラム)」です。

たとえ表面的な形(ノイズ)が多少変化しても、脳から発せられる運動コマンドの核となる部分(恒常性)は一生涯変化しません。
BSHAMは、この「脳に刻まれた不変のコア」のみを抽出して解析します。これにより、従来の鑑定法では限界とされていた個人内変動の影響を完全に排除し、極めて安定した結果を導き出すことに成功しました。
結論:裁判で求められるのは「AIの数字」ではなく「人間が理解できる論理」
AIによる鑑定は、あくまで補助的な「目安」に過ぎません。 人生を左右する重要な裁判において求められるのは、最新テクノロジーという名のブラックボックスではなく、脳科学という確固たる科学的エビデンスに基づいた「論理的な証明」です。
「形」の議論を超え、書き手の「脳」を解析する。 BSHAM(脳科学的筆跡鑑定法)は、筆跡鑑定を「主観的な経験」や「不透明な統計」から、真の意味での「科学」へと昇華させた唯一の手法です。
【お問い合わせ】
遺言書や契約書の真贋に悩み、確実な科学的根拠を必要とされている方へ。 ぜひ当事務所の脳科学的筆跡鑑定法(BSHAM)をご検討ください。弁護士の方からの専門的なご相談も随時受け付けております。



コメント