【注意喚起】技術を語らず「テレビ出演」ばかり誇る鑑定所が、なぜ危険なのか?

所長コラム

ホームページを開いた瞬間、目に飛び込んでくるのは「〇〇テレビに出演しました!」「あの有名番組で解説!」という華々しい宣伝文句。

しかし、肝心の「どうやって鑑定するのか?」「その科学的根拠は何か?」という技術的な解説を探そうとすると、途端に抽象的な精神論や、「長年の経験」という曖昧な言葉でお茶を濁されていることに気づくはずです。

私は、この「技術の不在」を「メディアの権威」で覆い隠す業界の体質に、強い危機感を抱いています。

本記事では、なぜ一部の鑑定所が技術論よりもメディア出演を大々的に宣伝するのか、その構造的な「不都合な真実」を監査役の視点から紐解きます。

1. 「見せられない」から、別のものを見せている

科学や技術の世界では、自信のある技術であればあるほど、その「仕様(スペック)」や「原理(ロジック)」を公開します。なぜなら、それが信頼の源泉であり、他者からの検証に耐えうるという自信の表れだからです。

逆に、もしあなたが「技術的な裏付け」を持っていなかったらどうするでしょうか?

答えは簡単です。技術の話を避け、代わりに「有名であること」や「社会的に認められている(ように見える)こと」を過剰にアピールします。つまり、メディア出演の実績とは、時として「私には語るべき科学的メソッドがありません」という事実を隠すための「煙幕(スモークスクリーン)」として機能しているのです。

2. ブラックボックス化された「職人芸」のリスク

技術が公開されていない(ブラックボックスである)ということは、依頼者や弁護士、そして裁判官が、その鑑定結果の妥当性を検証できないことを意味します。

  • 透明な鑑定(BSHAM™等):「Aという数値とBという筆圧データを、Cの計算式(ラプラスの法則等)に当てはめた結果、99.9%の確率で他人の筆跡である」→ 第三者が検証可能。
  • 不透明な鑑定:「テレビでもおなじみの私の勘によると、これは偽造である」→ 検証不可能(信じるか信じないかの宗教論)。

メディア出演を全面に押し出す宣伝手法は、本来あるべき「検証可能性(再現性)」という科学の最重要プロセスを放棄させ、「有名な先生が言うなら正しいのだろう」という思考停止を顧客に強いるものです。

3. 顧客が本当に知るべきは「過去の出演歴」ではなく「未来の勝率」

あなたが鑑定を依頼するのは、記念や思い出作りではありません。財産や名誉を守るための、極めて現実的でシビアな戦いのためです。

その戦いに必要な武器は、鑑定人の「過去の華やかな経歴」でしょうか? いいえ、違います。「今、目の前にある証拠を、論理的に解析できる技術力」だけです。

私たちBSHAM™(脳科学AI筆跡鑑定®)は、派手なメディア出演歴を誇示しません。その代わり、脳科学に基づく運動プログラムの解析ロジックや、統計学的確率の算出根拠を、可能な限り透明性を持って開示しています。

「有名だから」ではなく、「理屈が通っているから」選ばれる。それが、本来あるべき法科学の姿であり、依頼者様を守る唯一の道だと確信しています。

どうぞ、華やかな宣伝文句の裏側にある、「技術の空白」を見落とさないでください。

【筆跡鑑定の「不都合な真実」を知りたい方へ】

本記事でも触れた、法廷における筆跡鑑定の証拠価値が著しく低い現実や、科学的根拠のない「でたらめな鑑定」が業界に横行している実態については、拙著『筆跡鑑定をダメにした知ったかぶりの輩たち』にて詳細に告発しています。
なぜ従来の鑑定法が裁判で通用しないのか、その構造的な闇と実務の実情を知りたい方は、本書をご参照ください。

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所長コラム

【業界の不正を断つ、科学的根拠】

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