【真の筆跡鑑定人を見抜く】「公開検証」への覚悟こそ、信頼できる筆跡鑑定人の証

所長コラム

筆跡鑑定を依頼しようとする際、「一体、誰に頼めば良いのか?」と悩む方は少なくありません。残念ながら、この業界には国家資格がなく、その実力は「玉石混交」。中には、科学的根拠に乏しい手法を用いながら、あたかも「科学的」「客観的」であるかのように謳う鑑定人も存在します。

このような状況下で、私たちが最も強く提唱したいのが、筆跡鑑定人の「公開検証(試験)」への参加覚悟こそが、真に信頼できる鑑定人を見極める上で極めて重要な判断基準となる、という点です。

なぜ「公開検証」への覚悟が、信頼の証となるのか?

「公開検証」とは、あらかじめ真偽が判明している筆跡資料を用いて、鑑定人がその識別能力を公の場で試される試験のことです。この検証は、以下の理由から、筆跡鑑定人の真の実力を測る唯一の方法となります。

  1. 「実力」を「目に見える形」で証明する唯一の方法: 多くの鑑定所が「何千件の実績」 や「厚い鑑定書」 を誇りますが、これらは鑑定の「正答率」や「技術力」と必ずしも比例しません。また、「裁判では双方から自分に有利な鑑定書しか出てこない」 という裁判官の懸念があるように、結果が恣意的であるかのような誤解も生じがちです。公開検証は、このような曖昧さを排し、鑑定人の「正答率」を客観的に示すことで、その実力を「目に見える形」で証明します。
  2. 「科学的根拠」の試金石: 真に科学的な鑑定手法であれば、その論理とプロセスは公開され、再現可能でなければなりません。公開検証は、鑑定人が自らの手法(例えば、数値解析や多変量解析の「判断基準」)が、本当に科学的根拠に基づいているのかを、実践を通じて証明する場となります。反論に耐えうる論理と根拠を持つ鑑定人だけが、この試練に立ち向かえるのです。
  3. 司法の「誤った固定観念」を打ち破る力: 裁判所には「筆跡鑑定の証明力には限界がある」 という固定観念が根強く存在します。これは、半世紀以上前にその限界が指摘された「伝統的筆跡鑑定法」 がいまだに業界に残り、玉石混交の鑑定書が提出されている現状に起因します。しかし、公開検証によって、高い正答率を持つ鑑定人がその実力を示せば、「筆跡鑑定は無力ではない」という真実が明らかになり、司法の誤った認識を根本から覆す可能性を秘めています。

私の挑戦:脳科学的筆跡鑑定法と公開検証の覚悟

当研究所の「脳科学的筆跡鑑定法」は、筆跡が脳の「手続き記憶」に刻まれた無意識の運動動作の痕跡であるという科学的根拠に基づいています。この手法は、偽造者の注意力の限界から生じる線質の不自然な混在 や、旧字・新字、正字・誤字の出現パターン など、偽造者が隠せない「無意識の癖」を精密に分析することで、極めて高い精度での筆者識別を可能にします。

そして、私はこの「脳科学的筆跡鑑定法」の優位性と信頼性を公に証明するため、「公開検証(試験)」の実施を強く提唱し、自ら率先してこの試験に参加する覚悟です。

もし、このブログ記事の内容、あるいは私の鑑定手法に反論がある鑑定人や鑑定機関があるならば、私は公の場で、科学的根拠に基づいた「公開検証」に参加することを強く求めます。真の科学であるならば、その手法は開示され、検証可能でなければなりません。


筆跡鑑定人を慎重に選ぶことは、あなたの正当な権利と財産を守る上で極めて重要です。ぜひ、「公開検証への覚悟」を持つ鑑定人こそが、真に信頼できる鑑定人であるという視点から、鑑定人選びを行ってください。

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本記事でも触れた、法廷における筆跡鑑定の証拠価値が著しく低い現実や、科学的根拠のない「でたらめな鑑定」が業界に横行している実態については、拙著『筆跡鑑定をダメにした知ったかぶりの輩たち』にて詳細に告発しています。
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