【数学的証明】なぜ「数値解析法」は冤罪を生むのか? 〜「個人内変動」という名の巨大な落とし穴〜

所長コラム

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トラスト筆跡鑑定研究所の二瓶です。

これまで私は、古い筆跡鑑定(数値解析法)の課題として「サンプル数が30個では統計的に無意味である」ことや、「判定基準(閾値)に科学的根拠がない」ことを指摘してきました。

しかし、これらはまだ序の口です。 実は、従来の数値解析法には、もっと根本的で、冤罪を招く致命的な「論理破綻」が存在します。

今回は、多くの鑑定人や裁判官が見落としているこの「巨大な落とし穴」について、一枚の図解を用いて数学的に証明します。

「範囲に入っていれば本人」という危険なロジック

従来の数値解析法は、以下のような単純なロジックで判定を行います。

  1. 本人の筆跡を30個ほど集めて計測し、「個人内変動(文字のブレ)」の範囲を特定する。
  2. 鑑定したい文字(遺言書など)が、その「変動範囲」の中に収まっていれば、「本人の筆跡である」と判定する。

一見、科学的に聞こえます。しかし、ここには恐ろしい罠があります。 まずは、以下の図解をご覧ください。この図が、従来手法の矛盾をすべて暴いています。

図解解説1:巨大すぎる「ストライクゾーン」

画像の右上(野球のイラスト)をご覧ください。 従来の手法は、個人の筆跡範囲(ストライクゾーン)を定義しようとしますが、その範囲は「巨大なネット」のようにあまりにも広すぎます。

  • 鑑定人の主張: 「ボールがネットに入った! だからこれはプロ投手A(本人)の投げた球だ!」
  • 科学的な反論: 「ちょっと待ってください。そのネット、巨大すぎませんか? 素人(B)が投げても、子供(C)が投げても、そのネットには入りますよね?

「範囲に入ったから本人だ」という主張は、「ストライクゾーンを球場全体に広げて、誰が投げてもストライクと言っている」のと同じです。これでは「特定の個人」を識別したことになりません。

図解解説2:数学的に証明された「冤罪の温床」

画像の右下(グラフ)をご覧ください。 これが、冤罪が生まれる数学的な理由です。

  • 青い山: 本人の筆跡範囲(Aさんの変動幅)
  • 赤い山: 他人の筆跡範囲(Bさん、Cさんの変動幅)

「文字の形(座標)」というものは、他人であっても似てしまうことが多々あります。そのため、図の通り「本人の範囲」と「他人の範囲」は、大部分が重なって(オーバーラップして)しまいます。

この「完全に重なっている領域(冤罪の温床)」に、鑑定したい文字が入ってしまった場合、どうなるでしょうか? 従来の鑑定人は「青い山に入っているから本人だ!」と主張します。しかし、実際には「赤い山(赤の他人)」である可能性も排除できていないのです。

この「偽陽性(他人も含まれてしまうリスク)」を検証せず、「範囲内=本人」と断定する行為は、科学ではなくギャンブルです。

結論:BSHAM™(脳科学AI)だけが「識別」できる

私たちBSHAM™が、なぜ「形」ではなく「脳の運動プログラム(震えやリズム)」を見るのか。 その理由はシンプルです。

「形」の変動範囲は他人と被るが、「脳のクセ(マイクロジッター)」は他人と被らないからです。

BSHAM™は、先ほどのグラフで言えば、「青い山と赤い山が全く重ならない指標」**を用いて解析します。だからこそ、冤罪リスクを極限まで排除できるのです。

弁護士の皆様へ:法廷での「キラー・クエスチョン」

もし、相手方が「数値解析法」による鑑定書を提出してきた場合、反対尋問でこう尋ねてください。

「先生、あなたが設定したその『変動範囲』に、他人の筆跡が偶然含まれてしまう確率は何%ですか?」 「その範囲は、赤の他人が書いても収まってしまうほど広いものではありませんか?」

この質問に明確な数値(確率)で答えられる鑑定人は、旧来の業界には一人もいません。 答えられない=その鑑定には「個人を識別する能力がない」という自白になります。

「範囲に入っているから本人だ」という子供騙しのロジックに騙されないでください。 本物の科学的証明が必要な場合は、トラスト筆跡鑑定研究所にご相談ください。

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