はじめに:あなたは「専門家」を疑えますか?
もし、遺言書の偽造や契約書のトラブルに巻き込まれ、裁判で「筆跡鑑定」が必要になったら、あなたはどうしますか? おそらく、ネットで検索し、「裁判所嘱託」「科学的鑑定」といった言葉が並ぶ、立派なホームページの鑑定所に依頼するでしょう。相手は「専門家」なのだから、その結果は正しいはずだと信じて。
しかし、業界の内部を知る私は、断言します。 あなたがネットで見つける「検索上位の筆跡鑑定所」の多くは、巧妙な「嘘」と「ごまかし」の上に成り立っています。
今日は、難解な専門用語は一切使いません。誰にでも分かる「たとえ話」で、この業界の異常な実態を暴露します。 これを読めば、もう二度と、彼らの美辞麗句に騙されることはなくなるでしょう。
嘘その1:「たった数人の臨床試験」で効果を証明する偽医者たち
ある大手の鑑定所は、ホームページで「最新の統計学(多変量解析)を用いた科学鑑定」だと大々的に宣伝しています。
「統計学」と聞くと、なんだかすごそうですよね。しかし、彼らには決定的な嘘があります。
統計学で信頼できる結果を出すには、最低でも数十個のデータ(サンプル)が必要です。 しかし、彼らは実際の鑑定で、たった5個や10個程度のデータしか使っていません。
これを医療の世界に例えるなら、こうなります。
「新薬の臨床試験を『たった5人の患者』で行い、『統計的に効果が証明された!』と発表する製薬会社」
そんな薬、怖くて絶対に飲みたくないですよね? 科学的に見て、たった5人のデータで統計的な証明など絶対に不可能です。 彼らは「統計学」という難しい言葉を使えば、素人は騙せると高をくくっているのです。
嘘その2:「メーターを見るのは危険だ」と言い張るタクシー運転手
別の老舗鑑定所は、ホームページで驚くべき主張をしています。 「筆跡にはブレがあるから、無理に数値化することは危険だ」
一見もっともらしく聞こえますが、これも科学を否定するトンデモない嘘です。 現代の科学は、「ブレがあるからこそ、それを数値データとして記録し、客観的に分析する」のが常識です。
彼らの主張を、車の運転に例えてみましょう。
「スピードメーターやガソリン残量計(=数値データ)を見るのは危険だ! 俺の長年の勘で、スピードも残量もすべて分かるから大丈夫だ!」と言い張るタクシー運転手。
あなたは、こんなタクシーに大切な家族を乗せられますか? 自分の命を預けられますか? 彼らは「数値化は危険」と言うことで、「客観的なデータを出せない自分たちの技術不足」を必死に隠しているだけなのです。
嘘その3:「元三ツ星シェフ」の肩書きだけを売る料理人
そして、彼らは決まってこう言います。 「私たちの鑑定人は、元科学捜査研究所(科捜研)のOBです」「裁判所から多数の依頼を受けています」
この「権威」こそが、彼らの最大の武器であり、最大の目くらましです。
これを料理の世界に例えてみましょう。
「私は『元三ツ星レストランのシェフ』です」と肩書きを自慢するが、今、目の前で出された料理(=鑑定書)のレシピ(=科学的根拠)を絶対に教えてくれない料理人。
過去の肩書きがどれほど立派でも、今出している料理がデタラメなら意味がありません。 彼らは「権威」という名の豪華な包装紙で、中身のない鑑定書を包んで売っているのです。
結論:「分かりにくい嘘」に騙されないでください
いかがでしたでしょうか。 「統計学」「個人内変動」「科捜研OB」といった難解な言葉の裏に隠されていたのは、このような子供騙しの嘘とごまかしでした。
彼らは、自分たちの嘘がバレないように、わざと難しい言葉を使い、権威で壁を作っています。
しかし、一度そのカラクリを知ってしまえば、もう騙されることはありません。 あなたの人生や財産がかかった重要な局面で、誰を信じるべきか。
「分かりにくい嘘で煙に巻く自称・専門家」か。 「誰にでも分かる言葉とデータで、真実を語る科学者」か。
どうか、あなたの「普通の感覚」を信じて、正しい選択をしてください。



コメント