【脳科学の真髄】偽造は「大脳皮質」で書かれ、真筆は「大脳基底核」で書かれる。

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~「形」は真似できても、「脳の指令ルート」は真似できない~

「筆跡鑑定なんて、しょせんは文字の形を見比べているだけでしょ?」 もしあなたがそう思っているなら、それは大きな間違いです。

私たちトラスト筆跡鑑定研究所が行っているBSHAM(脳科学的筆跡鑑定法)は、文字の「形」を見ていません。 見ているのは、その文字を書かせた「脳の司令塔」がどこか、という一点です。

実は、「本人が無意識に書いた文字」と、「偽造者が似せて書いた文字」では、脳の中で使われている部位が全く異なるのです。

1. 偽造筆跡の正体=「大脳皮質」からの指令

他人の筆跡を真似て書く(偽造する)時、人間は何をしているでしょうか? 「えーと、ここの線は少し右上がりで、ここは丸くカーブして……」と、目で見て、頭で考えながら、手を慎重に動かします。

この時、脳内で活発に働いているのが**「大脳皮質(だいのうひしつ)」**です。

大脳皮質は、意識的な思考や視覚情報の処理を司る、脳の表面部分です。 子供が初めて字を習う時や、絵を描く時と同じ状態です。 意識して手を動かすため、どうしても以下の特徴が現れます。

  • 線が震える(補正しようとする迷い)
  • 筆記速度が遅くなる(考えながら書くため)
  • 筆圧が不自然になる(形を整えることに集中するため)

つまり、大脳皮質で書かれた文字は、どれだけ形が似ていても**「描かれた絵」**なのです。

2. 自然筆跡の正体=「大脳基底核」からの指令

一方、本人が書き慣れた自分の名前を書く時、いちいち「ここは右上がりで……」などと考えません。 何も考えずに、スラスラと手が勝手に動くはずです。

この時、指令を出しているのは、脳の深層部にある「大脳基底核(だいのうきていかく)」です。

大脳基底核は、自転車の乗り方や箸の使い方など、反復練習によって自動化された運動(手続き記憶)を保管している場所です。 ここからの指令は、意識を介さず筋肉へダイレクトに伝わります。

  • 迷いがないため、線が滑らか
  • 筆記速度が速く、リズムが一定
  • 筆圧の変化が自然で、空中筆記(線の繋がり)もスムーズ

これが、**「書かれた文字(運動プログラム)」**です。

3. 「脳の回路」を見分ければ、100%見抜ける

ここからが重要です。 偽造者がどれだけ練習しても、他人の「大脳基底核のプログラム」を自分の脳にインストールすることはできません。 偽造者は、常に「大脳皮質(意識)」を使って、「大脳基底核(無意識)」の動きを模倣しようと必死になります。

しかし、「意識的な運動(皮質)」が、「無意識の運動(基底核)」の滑らかさやスピードを完全に再現することは、生理学的に不可能です。

  • 従来の鑑定(形を見る): 「大脳皮質」で上手く似せて描けば、騙されてしまう。
  • BSHAM(脳を見る): 「形は似ているが、速度と筆圧のデータが大脳皮質特有の反応(迷い・遅れ)を示している。 よって、これは大脳基底核由来の自然筆跡ではない(=偽造である)」と断定できる。

結論:筆跡鑑定は「医学」の領域へ

私たちが解析しているのは、文字の上手い下手ではありません。 「その線が、脳のどの部位から発信されたものか」を解析しているのです。

「大脳皮質」で書かれた偽造の署名。 「大脳基底核」で書かれた本物の署名。

この二つの違いは、レントゲン写真で骨折を見つけるのと同じくらい、科学的に明白な違いとしてデータに現れます。 「形」のごまかしが通用しない、脳科学による真贋判定。 確実な証拠をお求めの方は、ぜひ当研究所にご相談ください。

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