~「科捜研だから」「数値が出ているから」…その盲信が冤罪を生む~
佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)で発覚した、前代未聞の不祥事。 7年間にわたり、未実施のDNA鑑定を「実施した」と偽り、証拠を捏造していたというニュースに、衝撃を受けた方も多いでしょう。
「警察の科学捜査でそんなことがあり得るのか?」
驚く皆さんに、私は断言します。 これと同じ、あるいはもっと根深い「欺瞞」が、現在の筆跡鑑定業界では日常的に行われています。
この事件と、筆跡鑑定業界。 そこには、驚くほど似通った**「3つの共通点(病理)」**が存在します。
共通点1:素人を黙らせる「ブラックボックス」の悪用
佐賀県警の職員は、なぜ7年も不正を隠せたのでしょうか? それは、「専門性が高すぎて、外部の人間(裁判官や弁護士)には検証できなかったから」です。 「科捜研がこう言っているんだから、正しいんだろう」という思考停止が、不正の温床となりました。
筆跡鑑定業界も全く同じです。 「数値解析法」や「AI鑑定」を謳う業者は、その中身を公開しません。 「独自のアルゴリズムです」「企業秘密です」と言ってブラックボックス化し、その中で行われているのが「ただの古い目視鑑定」であっても、依頼者は気づけないのです。
共通点2:「科学のフリ」をした偽装工作
佐賀の事件は「やっていない検査をやったことにした」というデータの偽装でした。 対して、筆跡鑑定業界で横行しているのは、「科学ではないものを科学に見せる」という定義の偽装です。
Googleも騙されている「数値解析法」の実態を見てみましょう。 彼らは、文字の大きさや傾きをコンピュータで測り、グラフにします。一見、科学的です。 しかし、その本質は**「50年前の定規で測る鑑定」**と何ら変わりません。
- 本物の進化: 測定する「対象」が変わる(形 → 脳の生体反応へ)。
- 偽物の進化(数値解析): 測定する「道具」が変わっただけ(定規 → パソコンへ)。
「パソコンを使っているから科学だ」というのは、「電卓で計算したから数学的証明だ」と言うのと同じくらい滑稽な理屈です。 しかし、ニッチな業界ゆえに、この子供騙しがまかり通っています。
共通点3:批判なき「閉鎖的なムラ社会」
佐賀県警の不正が長引いたのは、内部に相互監視の仕組みがなかったからです。 筆跡鑑定業界もまた、極めて閉鎖的な「ムラ社会」です。
専門の研究者が極端に少なく、警察OBや一部の老舗業者が幅を利かせているため、 「その手法は古くないですか?」 「その数値に科学的根拠はありますか?」 という真っ当な批判(査読)が行われません。
その結果、半世紀もロジックが変わらないまま、AIなどの新しい言葉だけを取り入れた「キメラ(見かけ倒しの怪物)」のような鑑定法が、裁判所を闊歩しているのです。
結論:「権威」ではなく「中身」を見なければ、次はあなたが被害者になる
佐賀県警の事件は、私たちに重い教訓を与えてくれました。 **「『科捜研』や『科学』という看板だけで信用してはいけない」**ということです。
看板の裏側にあるのは、真実でしょうか? それとも、怠慢や欺瞞でしょうか?
私たちトラスト筆跡鑑定研究所が、**BSHAM(脳科学的筆跡鑑定法)**という理論を、すべて「ホワイトボックス(透明な論理)」として公開している理由はここにあります。 密室の権威には頼りません。 誰の目にも明らかな「論理」と「データ」だけが、不正や偽装を防ぐ唯一の手段だからです。
「数値解析」という言葉に安心しないでください。 その数値が、本当に科学的な意味を持っているのか。 佐賀の事件を「対岸の火事」で終わらせないために、今こそ「鑑定の中身」を疑う目を持ってください。



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