【業界の矛盾を暴く】「数値解析法のAI化」は技術的に不可能です。〜ディープラーニングを語る「優良誤認」について〜

所長コラム

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最近、古い鑑定手法(数値解析法)を行っている業者が、「最新のAI(ディープラーニング)を導入した」と宣伝するケースが増えています。 技術的な観点から断言しますが、「伝統的な数値解析法」を「ディープラーニング」で真にAI化することは、論理的に不可能です。

今回は、この「AI筆跡鑑定」という宣伝文句に隠された「技術的な矛盾」を、エンジニアリングの視点で解剖します。

1. ロジックが定まっていないものは、AI化できない

AI(人工知能)とは、魔法の箱ではありません。 「入力(A)」に対して「正解(B)」を導き出すための「法則性」を学ぶプログラムです。エンジニアの世界には「Garbage In, Garbage Out(ゴミを入れてもゴミしか出てこない)」という鉄則があります。

しかし、従来の「数値解析法」はどうでしょうか? 以前の記事でも証明した通り、「個人の変動範囲」という定義自体が曖昧で、他人の筆跡まで含んでしまうような「穴だらけの論理」です。

「論理的に定まっていないもの」を、AIは学習できません。 矛盾したデータを大量に読ませても、AIは混乱するだけです。彼らが行っているのは、AIによる識別ではなく、単なる「矛盾した手計算を、コンピュータに高速でやらせているだけ」に過ぎません。

2. 「数値解析」と「ディープラーニング」の致命的なミスマッチ

彼らは「ディープラーニング(深層学習)を使っている」と謳いますが、ここにも大きな技術的誤認があります。

ディープラーニング(CNN等)は本来、画像データそのものから「特徴量(線質、微細な震え、リズム)」をAIが自力で発見する技術です。 しかし、数値解析法は、人間があらかじめ定規で測った「座標点(X,Y)」をAIに入力します。

  • 本来のAI: 画像全体を見て、人間が気づかない「微細な特徴(生体反応)」を見つける。
  • 矛盾したAI: 人間が決めた「座標(主観)」しか見ない。

人間が勝手に決めた「ここがハネの頂点だ」という主観的な座標データをAIに学習させている時点で、それはディープラーニングの特性を無意味にしています。 これは「最高級の食材(AI)を使って、インスタント食品(座標計算)を作っている」ようなもので明らかな技術的ミスマッチです。

3. 「矛盾」を見抜くたった一つの質問

もし業者が「うちは数値解析法で、ディープラーニングを使っています」と言ってきたら、こう聞いてみてください。

「そのAIは、何を学習しているのですか? 『座標』ですか? それとも『画像(筆跡)』そのものですか?」

もし「座標(数値)」と答えたら、それはディープラーニングの名を借りたただの統計計算ソフトです。 実態のない「AI」というバズワード(流行語)に、惑わされないでください。

結論:BSHAM™だけが「AIの適格性」を持つ

AI化ができるのは、「ロジックが自然科学に基づき、完全に定義されているもの」だけです。

私たちBSHAM™(脳科学AI筆跡鑑定)は、「脳の運動プログラム(ジッター・速度・筆圧)」という、生物学的に定義された明確な信号を解析対象としています。 ロジックが完璧だからこそ、AIはその真価を発揮し、人間を超える識別能力を持てるのです。

論理が破綻した土台(数値解析法)の上に建つAIは、欠陥住宅と同じです。 「雰囲気」ではなく、「中身のロジック」で鑑定所を選んでください。

【筆跡鑑定の「不都合な真実」を知りたい方へ】

本記事でも触れた、法廷における筆跡鑑定の証拠価値が著しく低い現実や、科学的根拠のない「でたらめな鑑定」が業界に横行している実態については、拙著『筆跡鑑定をダメにした知ったかぶりの輩たち』にて詳細に告発しています。
なぜ従来の鑑定法が裁判で通用しないのか、その構造的な闇と実務の実情を知りたい方は、本書をご参照ください。

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【業界の不正を断つ、科学的根拠】

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